【注】当ブログに於いては一般への波及を目的として基本的に戦後仮名遣いを使用しています。
御挨拶
以前、運用していたGooブログの『日本祖国戦線』(旧『愛国社会主義研究会』)だが、サービス終了に伴いはてなブログへの移転を行い、これを機に再開することにした。気持ちを一新する為にもタイトルも新しくした。
基本は経世済民の理念に則った理想の経済論を展開しつつ、國體護持、皇業翼賛の為、時局や世界情勢、その他、日常で個人的に感じたことも語ると思う。
愛国社会主義
タイトルにある愛国社会主義とは、所謂『国家社会主義』若しくは『国民社会主義』と呼ばれる考え方のことである。
『国家社会主義』という言葉が強権的、権威的な印象を先行させるのではないかという考えや、愛国者による社会主義という個人的な思いから『愛国社会主義』と造語し自称してから丁度10年になる。
過去の創始期の記事を見れば瞭然なように、当初の私はヒトラー支持者であり、ついでに言えば『在日特権を許さない市民の会』の桜井誠の支持者でもあった。
が、ベニート・ムッソリーニ曰く
変心しないのは気違いだけだ。新しい事実が起これば、必ず新しい情況が生ずる。

とあるように、思想も変容し、ナチ的国家社会主義からファシストを自称した時期に、『行動する保守』を止めて維新政党・新風へ入党した。
その後、ファシズムにも否定的な(但し、ムッソリーニやオーストリアのドルフース等への敬意は変わらない。)国粋主義者へ変容し、維新政党・新風の活動と同時並行で『日本学生同盟』の流れを汲む民族派団体である新民族主義青年同盟の一員となるに至っている。
ヒトラーが行った経済政策や労働者への福祉政策自体は現在でも評価しているが、それ以上に自人種至上主義に基づく差別政策や、結果的にドイツを敗戦に追いやったことは強く糾弾すべきと考えている。
同時にその時代のドイツにおいて注目されるべきはシュトラッサー兄弟らナチス左派の人達や『コンスル』等の反ナチ極右であると思っている。
このあたりについては、他所で書いた『国家社会主義者による反帝・反ヒト』https://note.com/duce_1223/n/n528e934dfe98に詳しい。
その後、国本社を指導し法相や枢密院議長、首相を歴任した平沼騏一郎博士の
近頃イタリー、スペイン等で、所謂独裁政治の声を聴き、我国でも、何程か之に共鳴してゐる人もあるやに見受くるが、かくの如きは、我建国の精神とは全く相入れぬことである。

という言葉や、同じく国本社の会員で執筆陣の一人であった外交官の本多熊太郎が述べた
吾々がムツソリーニから学ぶべき点は、政治の形式ではなく、その精神にあるのである。あんな形式の政治が日本に行はれる様な国情に陥つてはならぬ。
との言葉に得心して、国粋主義者の自覚を固めた。
かのヒトラーやムッソリーニに影響を受けてファシズム的な政党を志向した中野正剛も東條内閣に反抗し、弾圧を受け自刃を決意した時にはヒトラーから贈られた額を外して楠木正成公の像と大西郷伝を置き、「俺は日本を見ながら成仏する。悲しんでくださるな。」と遺言したのである。

大切なことは、主義主張というのはあくまで聖上の大政を輔弼する為の手段であり、唐の律令を日本的に再構築したように、議会政治にしても国家社会主義にしても日本の国情に合わせて再構築しなくてはならないということである。
今、日本維新の会との連立で船出した高市早苗政権へ期待する向きから日経平均株価は最高値を更新し続けているが、果たしてそれが国民生活の改善に直結するのか甚だ疑問である。

米国のトランプ大酋長の覚えは目出度いようだが、それ自体には何の意味もない。
一方で烏合野合の野党が仮に政権奪取したとて細川護熙八党政権や鳩山由紀夫民主党政権の轍を踏むだけである。
特に日本維新の会にその傾向が強い新自由主義とは『万物の民営化』である。
終いには国家そのものが民営化されて企業が富も生産も供給も支配するようになる。
それこそがある意味、本当の『共産主義』生産手段の共有が実現する瞬間である。
実際、ソ連のスターリンと対立してアメリカに逃亡した『トロツキスト』の流れを汲む者達が新保守主義(ネオコン)、新自由主義(ネオリベ)に転向し、ブッシュ政権におけるイラク侵略等の国策に関与したことはよく指摘されている。
自民党や維新の会が進める新自由主義にしても、古典派左翼思想を引きずる共産党や新左翼の共産主義にしても国家を解体するという点で双子のようなものである。
冷戦期、左翼勢力と正面から対峙した右翼団体の防共挺身隊の綱領は以下の通りである。
一、国家革新の大義に殉じ、誓って祖国守護の真使命完遂を期す
一、民族共同の敵赤色非日勢力の粉砕一掃に挺身し、誓って平和日本の確立を期す
一、腐敗堕落せる保守政党を刷新粛清し、搾取に狂奔せる悪徳資本家達を打倒し以って民政の安寧を期す
一、民族の血流と道統を受けつぎ、誓って日本の革新を以って安泰を期す
共産主義を滅ぼす『滅共』とは左翼を皆殺しにすることではない、貧困や不平等といった社会問題を解決し、左翼思想が蔓延る原因を無くすことである。
また、大東塾の影山正治先生は以下のように述べた。
単なる「反共」じや駄目だ。共産党や共産国までをも救つてやる「天地の公道」「古今の大道」に立ち、これを内外に明らかにすることだ。それが「神ながらの道」であり、「皇の道」であるのだ。
中共や北韓の民衆や日本共産党やれいわ新選組の党員をも目覚めさせて救う、それが皇道精神であり、更に飛躍すれば米国やロシア、欧州、韓国、猶太、回教の民達や創価学会や統一教会といったカルト宗教の信徒も救うことが出来るのである。
具体的に、愛国社会主義(国家社会主義)は共産主義と違って私有財産制を否定しない、企業の自由競争も肯定する。
しかし、行き過ぎた格差や競争は是正し、社会全体の組合化を志向する。
議会も民選の衆議院に対して参議院はイタリアファシストが行ったような職能団体別の代表や学者による真の『良識の府』とすべきである。
これが仁徳天皇の民の竈の逸話に繋がる徳政の道であると信じて。
宣伝

未熟者の小生ながら、諸先輩の御高配により維新政党・新風の代表として登壇させて頂きます。
令和7年11月16日14時開場
なお、その前日は維新政党・新風の党大会が行われます。
党員外の方も参加可能ですので、広く多くの方をお待ちしております。

